鯛の南蛮漬け

鯛の南蛮漬けレシピ!甘酢でさっぱり仕上げる鯛の夏の食べ方

こんにちは、明石めで鯛やの女将です🐟
暑い日が続くと、どうしても食が細くなりますよね。「何か食べなきゃ」と思っても、こってりしたものは喉を通らない。そんなときにお出ししたいのが、南蛮漬けでございます。
白状しますと、私は南蛮漬けをよく作ります。簡単で、健康的で、美味しい。この三拍子がそろった料理は、そうそうありません。しかも冷蔵庫で冷やしておけば、食べたいときにすぐ出せるのですから。
この記事では、鯛の南蛮漬けの作り方を中心に、甘酢の配合、日持ち、そして魚別の作り分けまでお伝えします。ぜひ、いろいろな魚で試してみてください😊

目次

1. 南蛮漬けとは?名前の由来と料理の成り立ち

南蛮漬けは、揚げた魚を甘酢に漬け込んだ料理です。「南蛮」という言葉は、室町から江戸にかけて日本に伝わった南蛮貿易に由来すると言われています。

当時、ポルトガルやスペインから伝わった料理に、揚げた魚を酢に漬けるものがありました。それが日本の食材と合わさって、いまのかたちになったのですね。唐辛子や玉ねぎ(当時は長ねぎ)を使うのも、南蛮渡来の名残とされています。

もともとは保存食でもありました。酢に漬けることで日持ちするようにした、昔の人の知恵です。冷蔵庫のない時代の工夫が、いまは「作り置きができて便利」という形で活きているのが面白いところですね🐟

2. 鯛の南蛮漬けが美味しい理由

① 淡白だから、甘酢に負けない

青魚は個性が強く、甘酢と主張し合うことがあります。鯛は味が上品なので、甘酢がすっと寄り添ってくれるのです。

② 身がふっくら、崩れにくい

鯛は身に弾力があるので、揚げても漬けても形が保てます。取り分けるときに崩れにくいのは、思いのほか大事なところです。

③ 冷めても美味しい

脂ののった鯛は、冷たくしても身が硬くなりにくいのが特徴。冷蔵庫から出してすぐ食べられるのは、暑い日にはありがたいことです。

④ 見た目が上品

白い身に、赤いパプリカ、緑のピーマン、黄色い玉ねぎ。彩りがよく、おもてなしの一皿としても恥ずかしくありません。

3. 材料と、甘酢の黄金比

材料(3〜4人分)

  • 鯛の切り身……300g程度(ひと口大に切る)
  • 片栗粉……適量
  • 玉ねぎ……1/2個(薄切り)
  • にんじん……1/3本(細切り)
  • ピーマン・パプリカ……各1/2個(細切り)
  • 赤唐辛子……1本(輪切り/お好みで)
  • 揚げ油……適量

甘酢(南蛮酢)の黄金比

  • 酢……大さじ4
  • 醤油……大さじ3
  • 砂糖……大さじ3
  • 水(またはだし)……大さじ4

酢4:醤油3:砂糖3:水4。これを覚えておけば、量を増やすときも迷いません。

甘酢は、一度ひと煮立ちさせてから使うと角がとれてまろやかになります。酸っぱいのが苦手な方は、砂糖を少し増やすか、煮立てる時間を長めにしてみてください。

だしを使うと旨味が加わって上品な味わいに。水でも十分美味しくできますので、お好みでどうぞ😊

4. 作り方|揚げて、漬けるだけ

手順

  •  野菜をすべて細切り・薄切りにする
  •  甘酢の材料を鍋に入れ、ひと煮立ちさせて火を止める
  •  熱いうちに、野菜と唐辛子を甘酢に入れておく
  •  鯛はひと口大に切り、塩を軽く振って水気を拭く
  •  片栗粉を薄くまぶす
  •  170〜180℃の油で、こんがり揚げる(3〜4分)
  •  揚げたての熱いうちに甘酢へ入れる
  •  粗熱がとれたら冷蔵庫へ。30分以上なじませて完成

いちばんの要所はです。揚げたての熱い状態で漬けると、じゅわっと音を立てて甘酢を吸い込みます。冷めてから漬けると、表面にしか味が入りません。

同じ理屈で、野菜も熱い甘酢に先に入れておくのがコツ。しんなりして味がなじみ、生野菜の青臭さも抜けます🐟

5. 揚げ物が苦手な方へ|焼き・揚げ焼きでも作れます

「夏に揚げ物なんて、台所に立ちたくない」——よく分かります。私もそう思います。大丈夫です、南蛮漬けは揚げなくても作れます。

方法 やり方 仕上がり
揚げ焼き フライパンに油を1cmほど入れ、転がしながら焼く 揚げたものに近い食感。油の処理が楽です
フライパン焼き 片栗粉をまぶし、少量の油で両面を焼く あっさり軽い仕上がり。カロリーも控えめ
グリル・トースター 油を薄く塗って焼く いちばん手軽。香ばしさが出ます

※揚げないぶん甘酢の吸い込みは控えめになります。漬ける時間を長めにとってください。

6. 女将の定番|鯖・鯵・鮭でも作ります

女将のひとこと

南蛮漬けは、我が家の定番でございます。簡単で、健康的で、美味しい。この三拍子がそろっているのですから、作らない手はありません😊
鯛で作ることもありますが、正直に申しますと鯖でも鯵でも、鮭でも作ります。その日にあるもので、気軽に。
魚屋の女将が言うのもなんですが、南蛮漬けは「この魚でなければ」という料理ではないのですね。むしろどんな魚でも受け止めてくれる懐の深さが、この料理の良いところだと思っております🐟
ただ、魚によって少しずつコツが違います。せっかくですので、私なりの作り分けをお伝えしますね。

特徴と仕上がり 作るときのコツ
上品でさっぱり。おもてなしにも出せる仕上がり 淡白なので甘酢は控えめでも十分。彩り野菜を多めに
南蛮漬けの王道。旨味が強く、ごはんが進みます 小鯵なら丸ごと二度揚げして、骨まで食べられるように
脂がのってコク深い。お酒のあてに最高です 脂が強いので酢を少し多めに。生姜を効かせると締まります
鮭(無塩) 色がきれいで、お弁当にも映えます 必ず無塩・生鮭を。塩鮭だと甘酢と塩気がぶつかります

鮭で作るときの注意点

スーパーの鮭は「甘塩」「辛口」など塩を振ったものが多いので、パッケージを必ずご確認ください。「生鮭」「無塩」と書かれたものを選びます。

塩鮭で作ると、甘酢の塩気と鮭の塩気が重なって、かなり濃い味になってしまうのです。どうしても塩鮭しかないときは、醤油を減らして調整してみてください。

鮭は身がやわらかいので、片栗粉をしっかりめにまぶすと崩れにくくなります。オレンジ色の身に緑のピーマンが映えて、見た目もきれいですよ😊

青魚(鯵・鯖)には生姜や柑橘を効かせると、香りが締まって食べやすくなります。白身(鯛)や鮭は、そのままでも十分。魚の個性に合わせて、足したり引いたり——これが料理の楽しいところですね🐟

7. 美味しく仕上げる6つのコツ

① 魚の水気をしっかり拭く

水気が残っていると油がはねますし、衣もつきません。塩を振って出た水分も、忘れず拭き取ってください。

② 片栗粉は薄く、余分は落とす

厚くつけるとべたつき、甘酢を吸いすぎて衣が重くなります。茶こしで振ると均一につきますよ。

③ 甘酢はひと煮立ちさせる

酸味の角がとれ、まろやかになります。ただし煮詰めすぎないよう、ひと煮立ちで火を止めてください。

④ 熱いうちに漬ける

揚げたて・焼きたてを、すぐ甘酢へ。これだけで味の入り方がまったく違います。

⑤ 野菜は先に漬けておく

熱い甘酢に入れておくとしんなりして、青臭さが抜けます。魚と一緒に漬けるより断然美味しくなります。

⑥ 一度冷やす

作りたても悪くありませんが、冷蔵庫で冷やすと味がなじんで別物になります。急がず待ってください。

8. 日持ちと保存|いつがいちばん美味しい?

南蛮漬けの面白いところは、時間が経つほど美味しくなることでございます。作った当日も悪くないのですが、私は断然翌日派。ひと晩置くと甘酢が芯まで入って、魚も野菜もしっとりなじみます。

作った日は少し味見をするだけにして、翌日の楽しみにとっておく。暑い時季には、これを冷蔵庫に入れておくと本当に助かります。帰ってきて、冷たいまま出すだけで一品できてしまうのですから😊

保存の目安

  • 当日:揚げた衣の食感が残り、さっぱりいただけます
  • 翌日:いちばんの食べごろ。味がなじんでしっとり
  • 2〜3日目:まだ美味しくいただけます。味はやや濃いめに
  • 保存方法:清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫へ。必ず甘酢に浸かった状態で

※生ものを使った料理です。3日を目安に食べきってください。取り分けるときは清潔な箸で。

9. アレンジと、残った野菜の使い道

味のアレンジ

  • 柑橘を加える:レモンやすだちを搾ると、香りが立って夏らしく
  • 生姜を足す:千切り生姜を入れると、風味が締まります。青魚には特に
  • ごま油を数滴:中華風の香りが加わり、また違う味わいに
  • 大葉を挟む:食べる直前に刻んで散らすと、香りが爽やかです
  • 辛みを強く:唐辛子を増やすと、お酒のあてにぴったりに

残った甘酢と野菜も、捨てないで

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