鯛の昆布締めの作り方!旨味が倍増する理由とおすすめの食べ方

鯛の昆布締めの作り方!旨味が倍増する理由とおすすめの食べ方

こんにちは、明石めで鯛やの女将です🐟
鯛の昆布締めは、私がいちばん好きな鯛料理かもしれません。刺身のまっすぐな美味しさもいいのですが、昆布締めには、ひと晩置いたからこそ生まれる深みがあります。
しかも作り方はとても簡単。昆布ではさんで、冷蔵庫に入れておくだけ。これだけで、鯛の味がまるで変わるのですから不思議なものです。
この記事では、昆布締めの作り方と、なぜ旨味が増すのかという理屈、そして私のお気に入りの食べ方までお伝えします。最後に少し変わった食べ方もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊

目次

1. 昆布締めとは?なぜ旨味が増すのか

昆布締めは、魚の身を昆布ではさんで寝かせる、富山などで古くから伝わる保存の知恵です。もともとは魚を日持ちさせるための工夫でしたが、いつしか「美味しくするための技法」として広まりました。

なぜ美味しくなるのか。理由は大きく2つございます。

① 旨味が足し算になる

鯛の身にはイノシン酸、昆布にはグルタミン酸という旨味成分があります。この2つは組み合わさると、それぞれ単独のときよりも強く旨味を感じさせる——いわゆる旨味の相乗効果です。和食が昆布と鰹節を合わせるのも、同じ理屈でございます。

② 水分が抜けて味が凝縮する

塩と昆布が身の余分な水分を引き出すことで、鯛の味そのものが濃くなります。同時に食感も変わり、むっちりとした歯ごたえが生まれます。刺身のさっぱりした食感とは、まったく別の魅力です。

つまり昆布締めは、足すことと引くことを同時にやっているのですね。昆布の旨味を足しながら、余分な水分を引く。この両方が重なって、あの深い味わいになるのです🐟

2. 材料はたったこれだけ

材料

  • 鯛の刺身用さく……1枚(200g程度)
  • 昆布……さくを上下からはさめる大きさで2枚
  • 塩……適量(さくの重さの1%程度が目安)
  • 酒……少々(昆布を戻す用)

材料はこれだけです。当店の昆布締めも、昆布と塩だけ。余計なものは一切入れておりません。

昆布は、真昆布や利尻昆布など、出汁用の上質なものがおすすめです。だし昆布として売られているもので十分。逆に、とろろ昆布やおぼろ昆布は使えませんのでご注意くださいませ。

3. 鯛の昆布締めの作り方

手順

  •  鯛のさくに塩を軽く振り、20〜30分置く
  •  表面に浮いた水分を、キッチンペーパーでしっかり拭き取る
  •  昆布を、酒または水でさっと湿らせた布巾で拭く(戻しすぎない)
  •  昆布で鯛を上下からはさむ
  •  ラップでぴったり包み、冷蔵庫へ
  •  数時間〜ひと晩寝かせて、できあがり

②の水分を拭く工程が、いちばん大事です。ここを省くと水っぽくなり、昆布の旨味も入っていきません。丁寧に押さえてください。

③の昆布を湿らせる作業は、乾いたままでは密着しないためです。ただし戻しすぎると昆布の旨味が流れ出てしまいますので、表面がしっとりする程度で止めるのがコツ。酒で拭くと香りもよくなります😊

食べるときは昆布を外し、好みの厚さに切ります。昆布締めは水分が抜けて身が締まっているので、刺身より少し厚めに切ると食べ応えが出ますよ。

4. 締める時間で、味はこう変わります

昆布締めの面白さは、寝かせる時間で味わいがまるで変わることです。どれが正解ということはなく、お好み次第でございます。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる
時間 味わい こんな方に
30分〜1時間 ほんのり昆布の香り。刺身に近い食感が残ります 鯛そのものの味を主役にしたい方
3〜6時間 旨味と食感のバランスがよい、いちばん穏やかな頃合い 初めて作る方。まずはここから
ひと晩(8〜12時間) むっちり食感、昆布の旨味がしっかり。おすすめです 昆布締めらしい深みを味わいたい方