海外赴任・転勤するビジネスパーソンへの餞別ギフトの選び方
こんにちは、明石めで鯛やの女将です🐟
春と秋は異動の季節。「お世話になった方が転勤されるので、何かお贈りしたい」というご相談をいただきます。
実はこの餞別(せんべつ)、食べ物を贈るのがいちばん難しい場面でもあるのです。出発前の方は荷造りの真っ最中で、冷蔵庫を空にしておられる。海外赴任の方は、生鮮品を持っていくことができない。よいお品を選んだつもりが、かえってご負担になってしまうことがあるのですね。
この記事では、餞別の基本の作法と、「いつ・どのかたちで贈れば、ちゃんと喜んでいただけるのか」を具体的にお話しいたします😊
1. 餞別で、まず押さえるべき落とし穴
餞別のお品選びで最初に考えていただきたいのは、「相手は今、荷物を減らしている」ということです。
転勤や赴任が決まった方は、引っ越しの準備をされています。段ボールに荷物を詰め、冷蔵庫の中身を計画的に食べきり、処分するものを選んでおられる最中です。
そこへ、重い箱や冷凍のお品が届いたら——悪気はまったくないのに、ご負担になってしまいます。
餞別で起きやすい三つの行き違い
- ① 冷蔵庫を空にしている最中に、冷凍品が届く 引っ越し前は冷蔵庫の電源を落とす準備をされています。冷凍のお品はいちばん困らせてしまいます
- ② 海外へ持っていけない 肉類・魚類などの生鮮品は、国によって持ち込みが制限されています。「向こうで食べてくださいね」は、残念ながら叶わないことが多いのです
- ③ 荷物が増える 重いもの、かさばるもの、割れものは、引っ越しの荷造りの手間を増やしてしまいます
ですので餞別のお品選びは、「出発前に渡す」という前提をいったん外して考えるのがコツです。渡すのは出発前でも、お品が届くのは引っ越しが済んでからにできれば、この三つはすべて解決いたします。
2. 渡すタイミングの基本
お渡しするタイミング
- 送別会の席 もっとも自然な場面です。ただし当日お持ち帰りいただくことになりますので、かさばらないものに
- 出発の1〜2週間前 荷造りがいちばん大変な時期の前に。直前は避けましょう
- 最後の出勤日 社内でお渡しする場合は、この日が区切りになります
※出発の数日前は、荷造りと手続きでいちばんお忙しい時期です。できるだけ避けてくださいませ。
そしてもうひとつ、「落ち着かれた頃にお届けする」という選び方もございます。
新しい土地に移られて、1〜2か月。荷ほどきが終わって、生活が落ち着いてくる頃。このタイミングでお品が届くと、「覚えていてくださったんだ」という嬉しさが格別なのです。
送別会ではカードや手紙で気持ちをお渡しして、お品は落ち着かれた頃に——これが、実はいちばん喜ばれるかたちだと思っております。
3. 国内転勤の方へ|新住所を知らなくても贈れます
国内の転勤であれば、お品選びの幅はぐっと広がります。ただし、ひとつ問題がございます。新しいお住まいの住所が分からないのです。
赴任先が決まったばかりで、まだお住まいが確定していないこともあります。「落ち着いたら住所を教えてくださいね」とお願いするのも、相手にひと手間かけさせてしまいます。
ここで役に立つのがeギフトです。
eギフトの仕組み
- ① 贈る方が、サイトでお品を選んでご購入
- ② 発行されたURLを、メールやLINEなどで相手にお送りする
- ③ 受け取った方が、ご自身でお届け先とご希望の日時をご入力
- ④ 指定のご住所へお届け
つまり、新しい住所を知らなくても贈れるのです。しかも受け取る日をご先方が選べますので、引っ越しが済んで落ち着かれた頃に受け取っていただけます。冷蔵庫の空きが確保できてから、ご自分のタイミングで。
送別会の席でURLをお送りして「落ち着かれたらお使いくださいね」とお伝えする——これなら、荷物にもならず、タイミングも相手にお任せできます。餞別にこれほど向いたかたちはなかなかございません🐟
もうひとつ、カードギフトという手もございます。お品物ではなくカードをお渡しするかたちで、受け取った方がご自身でお好きなお品を選んでご注文いただけます。薄くて軽いので、送別会の席でお渡ししても荷物になりません。
※カードギフトにはご利用期限がございます。お渡しの際に、期限をひとことお伝えいただけると安心です。
4. 海外赴任の方へ|生鮮品は持っていけません
海外赴任の場合は、はっきり申し上げます。お食事のお品を「現地へ持っていっていただく」ことはできません。
肉類・魚類などの生鮮品や加工品は、多くの国で持ち込みが制限されています。国によって規定が違いますし、年によって変わることもございます。せっかくのお品が空港で処分されることになっては、あまりに気の毒です。
海外赴任の方への餞別、三つの考え方
① 出発前に日本で召し上がっていただく
お渡しのタイミングを少し早めて、出発の2〜3週間前に。「日本を離れる前に、日本の味を」というお贈り方です。ただし冷蔵庫の都合がありますので、ご先方のご都合をうかがってからお届け日を決めてくださいませ。
② 日本に残られるご家族へお贈りする
単身赴任で、ご家族が日本に残られる場合。ご家族へお贈りするというかたちが、いちばん実際的で、そして喜ばれます。詳しくは次の章で。
③ 一時帰国や帰任のときのお楽しみに
「日本に帰ってこられたら、ぜひ」とお伝えして。この場合はご利用期限にご注意くださいませ。ご赴任の期間が長い場合は、お品ではなくお手紙と別のかたちのほうが確実です。
なお、海外赴任の方への餞別として重いものや壊れやすいものは避けてくださいませ。荷物の重量制限と通関の手間がございます。軽くて日本らしいもの、あるいは物ではないかたちが親切です。
5. 日本に残られるご家族へ、という考え方
これは、ぜひお伝えしたい考え方でございます。
海外赴任や単身赴任で、ご家族が日本に残られる場合。お品をご家族のご自宅へお届けするというかたちは、ご本人にとっても大きな安心になります。
赴任される方がいちばん気にかけておられるのは、たいてい残していくご家族のことです。「自分がいない間、家族は大丈夫だろうか」と。そこへ「ご家族のみなさまで召し上がってくださいね」とお品が届く——これは、ご本人への励ましにもなるのです。
しかも鯛は小さなお子さまからご高齢の方までお召し上がりいただける魚です。お父さまがご不在のご家庭でも、お子さまと一緒に召し上がっていただけます。
鯛めしは炊飯器にセットしてスイッチを押すだけ、鯛のかぶと煮は電子レンジで温めるだけ。お料理の手間が増えないのも、ご家族にとってありがたい点だと思っております。
6. 金額の目安
| 相手との関係 | 金額の目安 |
|---|---|
| 同僚・同期(個人として) | 3,000円〜5,000円 |
| 部下・後輩 | 3,000円〜10,000円 |
| 上司・お世話になった方 | 5,000円〜10,000円 |
| 部署やチームからの連名 | お一人1,000円〜3,000円を集めて |
| 会社として(お取引先の方へ) | 5,000円〜10,000円 |
ここでも高すぎは避けるのが基本です。餞別は「お返しを期待しないもの」とされていますが、金額が大きいと受け取る側は気にされます。引っ越しでお忙しい時期に、お返しのことまで考えさせてしまうのは本意ではございません。
なお、お取引先の方へお贈りする場合は、先方の社内規定にご注意くださいませ。企業によってはご贈答の受け取りを禁じておられます。公務員の方へのご贈答は法令により控えるものです。
7. のしの表書きは、相手の立場で変わります
ここは意外と間違いやすいところです。「御餞別」は、目上の方には使わないのが作法とされています。
立場別の表書き
同僚・部下・後輩へ
- 御餞別
- おはなむけ(やわらかい印象です)
上司・目上の方へ
- 御礼(これがいちばん無難で、気持ちも伝わります)
- おはなむけ
- 御挨拶
昇進を伴う異動(栄転)の場合
- 祝御栄転
- 御昇進御祝
※昇進かどうかがはっきりしない異動では、「祝」の字は避けて「御礼」にしておくのが安全です。
水引は紅白の蝶結び(花結び)。異動や転勤は「何度あってもよいこと」ですので、結び切りは使いません。
明石めで鯛やでは、のし・オリジナルメッセージカードを無料でご用意しております。表書き・差出人名はご指定いただいたとおりにお付けいたしますので、ご注文の際にお申し付けくださいませ。連名でお贈りになる場合も、ご相談いただけます。
8. 避けたほうがよいお品
引っ越しの事情から避けたいもの
- 重いもの・大きいもの 荷物になります
- 割れもの 荷造りの手間が増えます
- 出発直前に届く冷蔵・冷凍品 冷蔵庫を空けておられる時期です
- 置き場所が必要なもの 新居の広さが分かりません
意味の面で避けたいもの
- 刃物 「縁を切る」に通じます
- ハンカチ 「手巾(てぎれ)」と書くことから、別れを意味するとされます。お別れの場面ではなおさら避けましょう
- 櫛 「苦」「死」の音を含みます
- 日本茶 弔事の返礼に使われることが多いお品です
- 4つ・9つの数 「死」「苦」を連想させます
こうして見てまいりますと、「物ではないかたち」あるいは「落ち着いてから届くかたち」が、餞別にはいちばん向いていることが分かります。eギフトやカードギフトが餞別に合うのは、こういう理由なのですね。
9. 明石めで鯛やのおすすめ
国内転勤の方へ|eギフト
新しいご住所を知らなくても贈れます。受け取った方がご自身でお届け先とご希望の日時をご入力いただけますので、引っ越しが済んで落ち着かれた頃に受け取っていただけます。餞別にいちばん向いたかたちだと思っております。
送別会の席でお渡しするなら|カードギフト
薄くて軽く、常温。その場でお渡ししても荷物になりません。受け取った方がお好きなお品をご自身でお選びいただけます。法人ギフトとして価格的にもよく出ているお品です。
ご家族へお贈りするなら|鯛の食べ比べセット
鯛のかぶと煮・鯛めし・鯛の昆布〆が入った、ある意味「鯛のフルコース」が楽しめるセットです。冷凍でお届けしますので、召し上がるタイミングはご自由に。お一人暮らしでも、お料理ができなくても大丈夫なセットです。
特にお世話になった方へ|幸せの鯛しゃぶセット
当店の看板商品。コンセプトは「お母さんが席を立たなくていい」。ご家族そろって食卓を囲んでいただける時間ごと、お贈りするようなお品です。
縁起をかつぐなら|鯛のかぶと煮
鯛は「めでたい」に通じる縁起物。そして「かぶと(兜)」は、鯛の頭のかたちを武将の兜に見立てた名前です。新しい土地でのご健闘を願うお品として、これほど語呂のよいものはなかなかございません。電子レンジで温めるだけで食卓の主役になります。
10. 離れて暮らす方へ贈るということ
最後に、少し個人的なお話をさせてくださいませ。
女将の息子は二人とも社会人になり、今は熊本と大阪におります。親元を離れて、それぞれの土地で暮らしております。
先日、その息子たちに鯛の食べ比べセットを送りました。
離れて暮らす者へお品を送るときにいちばん気になるのは、「ちゃんと受け取れるだろうか」「食べきれるだろうか」ということです。仕事の都合で帰りが遅い日もあるでしょうし、急に出張が入ることもあるでしょう。
その点、食べ比べセットは自分たちの好きなタイミングで食べてもらえるのです。冷凍でお届けしますので、召し上がる日を急かしません。お料理をしない息子でも、鯛めしは炊飯器にセットするだけ、かぶと煮はレンジで温めるだけ。
本当におすすめなセットだと思っております。
転勤される方も、赴任される方も、同じことだと思うのです。新しい土地で、慣れない暮らしが始まる。そんなときに、急かされずに、自分のタイミングで食べられるお品が届く。それがどれほどありがたいかは、離れて暮らす息子を持つ身として、よく分かるのでございます🐟
11. まとめ
この記事のポイント
- 餞別の落とし穴は①引っ越し前は冷蔵庫を空にしている ②海外へは生鮮品を持ち込めない ③荷物が増える
- お渡しは送別会の席か、出発の1〜2週間前。直前は避ける
- いちばん喜ばれるのは「送別会で気持ちを渡し、お品は落ち着かれた頃に届く」かたち
- 国内転勤ならeギフト。新しいご住所を知らなくても贈れ、受け取る日もご本人が選べます
- 海外赴任なら、出発前に日本で/日本に残られるご家族へ/帰国時のお楽しみに(期限にご注意)
- 金額は3,000〜10,000円が目安。高すぎは相手の負担に
- 「御餞別」は目上の方には使わない。上司へは「御礼」「おはなむけ」が無難
- 水引は紅白の蝶結び。栄転がはっきりしない異動では「祝」の字は避ける
- 重いもの・割れもの・刃物・ハンカチ・櫛・日本茶は避ける
- 冷凍のセットは急かさずに、ご本人のタイミングで召し上がっていただけます
餞別は、お別れの品ではなくこれからを応援する品です。だからこそ、相手の新しい暮らしに寄り添うかたちで贈りたいものですね。
新しい土地で、ふと一息つける夜に、縁起のよい鯛を召し上がっていただけたら。「めでたい」という名のお魚が、その方のご健闘を願う気持ちを運んでくれたら嬉しく思います🐟😊
お品選びでお困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。法人ギフトは明石めで鯛やの得意分野です。









