退院後のお祝い食事に鯛料理を!快気後の特別な食卓を演出

退院後のお祝い食事に鯛料理を!快気後の特別な食卓を演出

こんにちは、明石めで鯛やの女将です🐟
「無事に退院できました」——このご報告とともにご注文をいただくことが、実は少なくありません。快気祝いにお使いになる方も結構いらっしゃるのです。
快気祝いには、ふつうのお祝いとは少し違う作法がございます。のしの水引も、お品の選び方も。知らずに贈って、あとで「あれでよかったのかしら」と気になってしまうのはもったいないことです。
そしてもうひとつ。退院されたご本人の食卓は、どう整えたらよいのか。これも気になるところですね。
この記事では、快気祝いのマナーと、退院後の食卓について、女将自身の入院の経験も交えてお話しいたします😊

目次

1.「快気祝い」と「退院祝い」は別のものです

まず、ここを整理しておきましょう。混同されやすいところです。

快気祝い

治ったご本人が、お見舞いをくださった方へお返しするものです。「おかげさまで元気になりました」というご報告とお礼を兼ねています。贈るのは本人から周囲へ。

退院祝い

周囲の方から、退院されたご本人へ贈るものです。「よかったですね」というお祝いの気持ちです。贈るのは周囲から本人へ。

つまり、方向が逆なのですね。ご注文の際にこれを取り違えますと、のしの表書きも変わってしまいます。

さらに、快気祝いにはいくつかの言い方がございます。

状況 表書き
すっかり全快した 快気祝/全快祝
退院したが、通院や療養が続く 快気内祝/御見舞御礼
お見舞いへのお礼のみを伝えたい 御見舞御礼
周囲から本人へのお祝い 御祝/祝御退院

まだ療養が続いている場合に「快気祝」とするのは避けるのが丁寧です。「快気内祝」や「御見舞御礼」にしておけば、間違いがありません。

2. 快気祝いのマナー|時期・金額・のし

時期

退院、または全快から10日〜1か月以内が目安です。あまり早いと「まだ本調子ではないのに無理をして」と心配をかけますし、遅すぎると忘れられてしまいます。

体調が戻ってから、落ち着いて手配されるのがよいでしょう。遅れる場合は、先にお電話やお手紙でお礼を伝えておけば失礼になりません。

金額

いただいたお見舞いの3分の1から半額が目安とされています。いただいたものと同額やそれ以上をお返しすると、かえって相手に気を使わせてしまいます。

のし・水引

ここが大事なところです。快気祝いの水引は紅白の「結び切り」を使います。

  • 結び切り 一度結ぶとほどけない結び方。「病気は一度きりで、繰り返しませんように」という願いを込めます
  • 蝶結びは使いません 蝶結びは何度でも結び直せるため、繰り返してよいお祝いに使うものです。快気祝いには不向きです

※お中元やお歳暮、ご出産祝いなどは蝶結びですので、つい間違えやすいところです。ご注意くださいませ。

明石めで鯛やでは、のしを無料でお付けしております。「快気祝」「快気内祝」「御見舞御礼」など、ご指定いただいた表書きでお付けいたしますので、ご注文の際にお申し付けくださいませ。

3. なぜ快気祝いに「食べ物」が選ばれるのか

快気祝いのお品には、はっきりした選び方の基準がございます。

それは「あとに残らないもの」を選ぶ、ということです。

病気やけがが「あとに残らない」「きれいさっぱり消える」という願いを込めて、使えばなくなるもの・食べればなくなるものを選ぶ習わしなのです。

快気祝いに向いているもの

  • 食べ物 食べればなくなります。いちばんの定番です
  • 石けん・洗剤 「病気を洗い流す」という意味も重ねられます
  • タオル 日用品として消耗するもの
  • 入浴剤 「疲れを流す」という意味で

避けたほうがよいもの

  • 形に残るもの全般 置物、食器、アクセサリーなど
  • 寝具・パジャマ 「また寝込む」を連想させます
  • 刃物 「縁を切る」に通じます
  • 日本茶 弔事の返礼に使われることが多いお品です
  • 4つ・9つの数 「死」「苦」を連想させます

こうして見てまいりますと、食べ物が快気祝いの王道である理由がよく分かります。残らず、相手の負担にならず、意味合いのタブーもない。しかも、ご家族で分けて召し上がっていただけます。

4. 鯛が快気祝いにふさわしい理由

数ある食べ物の中でも、鯛をおすすめする理由がございます。

① 「めでたい」に通じる縁起物

無事に治ったこと、元気になったこと。これはまさに「めでたい」ことです。鯛はお祝いの気持ちをそのまま運んでくれます。

② お見舞いをくださった方への、晴れやかな報告になる

心配してくださった方にとって、いちばん嬉しいのは「元気になった」という知らせです。縁起のよい鯛が届けば、お品そのものが「もう大丈夫です」というご報告になります。

③ 好みが分かれにくい

お見舞いをくださった方は、ご親戚、ご友人、職場の方とさまざまです。お一人ずつのお好みは分かりません。鯛はクセのない上品な味わいで、小さなお子さまからご高齢の方までお召し上がりいただけます。

④ ご家族で分けられる

お一人分では、ご家庭の食卓に乗りません。ご家族そろって召し上がっていただけるのが、食べ物の贈り物のよいところです。

⑤ 格がある

お見舞いをいただいたお返しですので、ある程度の格は必要です。鯛はハレの日の魚ですので、きちんとしたお返しになります。

女将のひとこと

快気祝いのご注文をいただくと、備考欄に「おかげさまで無事に退院しました」と書き添えてくださる方がいらっしゃいます。
お顔は存じ上げないけれど、ご本人もご家族も、どれほどほっとしておられるだろうと思います。そういうご注文をお支度するときは、いつもより丁寧に包ませていただいております。
縁起のよいお魚が、「もう大丈夫です」という知らせを運べますように🐟

5. 退院されたご本人の食卓|まず大事なこと

ここからは、退院されたご本人のお食事についてです。

はじめに、いちばん大事なことを申し上げます。

お医者さまから食事について指示が出ている場合は、必ずそちらを優先してくださいませ。

ご病気やご手術の内容によっては、食べてよいもの・いけないものが決まっていることがございます。塩分、脂質、たんぱく質の量に制限が出ることもあります。この記事に書いてあることよりも、主治医の先生や管理栄養士さんのお話が優先です。

また、退院直後は食欲が戻りきっていないことがほとんどです。入院中は体をあまり動かしませんので、お腹が空かないのです。

退院直後の食卓で気をつけたいこと

  • 無理に食べさせない 「たくさん食べて元気になって」というお気持ちは分かりますが、これが負担になることがございます
  • 量より、食べられたという実感 少しでも美味しく召し上がれたら、それで十分です
  • 食べやすさを優先する やわらかいもの、飲み込みやすいもの、温かいもの
  • 急にご馳走を並べない 胃腸が戻っていないうちは、量も内容も控えめに
  • 本人に選ばせる 「何が食べたい?」と聞いて、その日の体調に合わせるのがいちばんです

ですから、退院のお祝いの食卓は、少し日を置いてからというのも立派な判断です。体調が戻ってきて「そろそろ美味しいものが食べたいな」と思えた日。そのタイミングがいちばんです。

冷凍のお品なら、召し上がる日をご本人のタイミングで決められます。急かさずに済むというのは、退院後の食卓にとって大きな利点でございます🐟

6. 体に負担をかけにくい召し上がり方

体調が戻ってきた頃の食卓に、鯛をおすすめする理由がもうひとつございます。

鯛はたんぱく質が多く、脂肪が少ない白身魚です。昔から、病み上がりの方やご年配の方の食事に用いられてきたのは、このためでもあります。

ただし「これを食べれば早く治る」というようなものではございません。そういう食べ物はありません。あくまで体に負担をかけにくい食材のひとつ、とお考えくださいませ。

食べやすくするための工夫

  • 温かいものを 冷たいものより、温かいもののほうが胃腸にやさしく感じられます
  • 汁ものから お出汁の香りは食欲を呼び戻します。まずは一口、汁から
  • やわらかく 鯛しゃぶは薄く引いた身をさっと湯にくぐらせるだけ。やわらかく召し上がれます
  • 小さなお椀で 大盛りにすると、それだけで食べる気が失せます。少なめに盛って、おかわりしていただくほうが進みます
  • 骨を確かめる 体力が落ちているときは、骨に気をつけながら食べるのも負担です。ご家族が確かめてからお出しになると安心です
  • 急がせない むせやすくなっている場合がございます。ゆっくり召し上がっていただきましょう

※飲み込みにくさが続く場合は、かかりつけのお医者さまにご相談くださいませ。

7. 女将の経験から|食と健康を考えるようになったこと

少し私自身の話をさせてくださいませ。

私は健康が取り柄と思っていた30代後半に思わぬ病気になり、手術と入院をいたしました。

それまでは、食べることを深く考えたことがありませんでした。忙しければ適当に済ませ、好きなものを好きなだけ。体は勝手に元気でいてくれるものだと思っていたのです。

けれど入院してみると、病院のお食事がどれほど計算されたものか、よく分かりました。塩分も、栄養の配分も、消化のしやすさも。そして退院してから、食と健康について考えるようになり、日々の生活にも取り入れるようになりました。

今でも、食べ物に気をつけていると体が元気だなと感じますし、何かが不足していると体が求めている感じも分かるようになりました。

ですから、退院されたばかりの方のお気持ちは、少しだけ分かるつもりでおります。

食欲が戻らないこと。まわりが心配して「食べなさい」と言ってくれるのが、ありがたいのに少しつらいこと。そして、久しぶりに「美味しい」と思えたときの、あの嬉しさ。

美味しいと思えることは、元気になっている証だと思います。その一口のお手伝いができたら、これほど嬉しいことはございません😊

8.「おかえりなさい」の食卓を、ご家族で

入院は、ご本人だけでなくご家族にとっても大変な期間です。

お見舞いに通い、家のことを回し、仕事も続けて。心配しながらの毎日は、体にも心にもこたえます。

ですから退院後の食卓は、ご本人のお祝いであると同時に、支えたご家族のねぎらいの場でもあると思うのです。

「おかえりなさい」の食卓にしたいこと

  • 誰も台所に立たない日にする お品を温めるだけ、鍋にするだけ。支えたご家族も休める日に
  • 全員が同じものを食べる 別メニューを作らなくてよいものを選びましょう
  • 量は控えめに ご本人が食べきれなくても気にならない量で
  • かしこまらない 「おかえり」と言える、ふつうの食卓が何よりです
  • お子さまも一緒に 鯛は小さなお子さまからご高齢の方まで召し上がれます

当店の幸せの鯛しゃぶセットは、コンセプトが【お母さんが席を立たなくていい】です。鍋ひとつで食卓が完成しますので、支度をされた方もずっと座っていられます。

看病で疲れたご家族が、台所に立たなくていい日。これは、立派なねぎらいになると思っております🐟

9. 遠方の方へ贈るときは

快気祝いは、お見舞いをくださった方々へお送りすることになります。件数が多くなることもございますね。

ご住所が分からない方、あるいはご都合のよい日に受け取っていただきたい場合は、eギフトというかたちもございます。URLをメールやLINEでお送りすると、受け取った方ご自身がお届け先とご希望の日時をご入力いただける仕組みです。

快気祝いにeギフトが向いている理由

  • ご住所をうかがわなくてよい 職場の方などにお返しする場合、ご自宅の住所を聞きにくいものです
  • 受け取る日を相手が選べる お留守で受け取れないという行き違いがありません
  • 冷蔵庫の空きを気にさせない お相手のご都合に合わせていただけます
  • 退院直後で外出が難しくても手配できる 体調が万全でなくても、ご自宅から手続きできます

なお、職場の方々から連名でお見舞いをいただいた場合は、みなさまで分けられるお品をお一つお送りするか、お一人ずつにお送りするか、職場の慣習に合わせてお選びくださいませ。

10. おすすめのお品

快気祝いのお返しに|鯛の食べ比べセット

鯛のかぶと煮・鯛めし・鯛の昆布〆が一箱に。ある意味「鯛のフルコース」が楽しめます。開けたときの華やかさがあり、お見舞いへのお返しとしてきちんとした格がございます。冷凍ですので、お相手の召し上がる日も自由です。

ご本人の食卓に|幸せの鯛しゃぶセット

当店の看板商品。薄く引いた鯛をさっと湯にくぐらせるだけですので、やわらかく召し上がっていただけます。食が細くなった方にもおすすめしやすいお品です。

コンセプトは【お母さんが席を立たなくていい】。看病で疲れたご家族も、台所に立たずに済みます。

お祝いの格を添えるなら|鯛のかぶと煮

鯛の頭をじっくり煮込んだお品。電子レンジで温めるだけで食卓の主役になります。胸びれの付け根には「鯛の鯛」という鯛のかたちをした骨が入っております。昔から縁起物・お守りとされてきたものです。

やさしい一膳に|鯛めしセット

炊飯器にセットしてスイッチを押すだけ。お出汁の香りが台所中に広がって、食欲を呼び戻してくれます。残ったら翌日はお茶漬けや雑炊に。体調に合わせて召し上がり方を変えられます。

お相手が多いときは|カードギフト

お品物ではなくカードをお届けするかたちです。受け取った方がご自身でお好きなお品を選んでご注文いただけます。お好みが分からない方が多いときに安心です。

※のし・オリジナルメッセージカードは無料でご用意しております。「快気祝」「快気内祝」「御見舞御礼」など、ご希望の表書きでお付けいたしますので、ご注文の際にお申し付けくださいませ。

11. まとめ

この記事のポイント

  • 快気祝いは本人から周囲へのお返し、退院祝いは周囲から本人へ。方向が逆です
  • まだ療養が続くなら「快気祝」ではなく「快気内祝」「御見舞御礼」に
  • 時期は退院・全快から10日〜1か月以内、金額はいただいた額の3分の1〜半額
  • 水引は紅白の結び切り。「繰り返しませんように」という意味。蝶結びは使いません
  • 快気祝いは「あとに残らないもの」が基本。食べ物が王道です
  • 鯛は「めでたい」縁起物で、お品そのものが「もう大丈夫です」という報告になります
  • お医者さまの食事の指示が最優先。退院直後は無理に食べさせないこと
  • 冷凍のお品なら召し上がる日をご本人のタイミングで決められます
  • 退院後の食卓は、支えたご家族のねぎらいの場でもあります
  • ご住所をうかがいにくい方へはeギフト、人数が多いときはカードギフトという手も

病気やけがをすると、当たり前だったことが当たり前でなかったと気づきます。朝起きられること、歩けること、そして美味しいと思えること。

退院後にはじめて「美味しいな」と思えた日のことを、私は今でも覚えております。あれは、体が戻ってきた合図でした。

縁起のよい鯛が、そんな一日のお手伝いができますように。そして心配してくださった方々へ、晴れやかなご報告が届きますように🐟😊

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