疲労回復に魚はいい?鯛に含まれるビタミンB群の効果を解説
こんにちは、明石めで鯛やの女将です🐟
「寝ても疲れが取れない」「なんとなく体が重い」——働いていらっしゃる方から、そんなお話をよくうかがいます。
疲れたときには栄養ドリンク、という方も多いかもしれませんね。けれど実は、日々の食事のほうが、よほど確かに効いてまいります。特に、エネルギーを作り出すのに欠かせない栄養素が不足していると、どれだけ休んでも回復しにくいのです。
この記事では、疲れと食事の関係をお伝えします。忙しい方にも実践できる範囲でまとめましたので、どうぞご覧くださいませ😊
1. 「疲れが取れない」のはなぜでしょう
疲れにはいろいろな原因がありますが、食事の面から見ると、こんなことが考えられます。
食事が関わる疲れの原因
- エネルギーをうまく作れていない:糖質を摂っても、代謝に必要なビタミンがないと燃やせません
- タンパク質の不足:筋肉も、疲労回復に関わる物質も、材料はタンパク質です
- 鉄分の不足:酸素を運ぶ力が落ち、だるさや息切れの原因に
- 食事が偏っている:糖質ばかり、外食続きなど
- 食事を抜いている:忙しいと、まず食事が削られます
特に見落とされがちなのが、「エネルギーをうまく作れていない」という点でございます。
ごはんやパンを食べれば、エネルギーになる——そう思われがちですが、実は糖質だけでは燃えないのですね。燃やすための「着火剤」のような栄養素が必要なのです。それがビタミンB群でございます🐟
2. エネルギーを作るのに必要な栄養素
エネルギーを作る仕組み
- 材料:糖質・脂質・タンパク質
- これを燃やすために必要なもの:ビタミンB群、マグネシウムなど
- 運ぶために必要なもの:鉄(酸素を運びます)
よくあるのが、「食べているのに疲れる」という状態です。
おにぎりやパン、麺類だけで済ませていると、糖質は足りていても、それを燃やすビタミンB群が不足します。材料はあるのに、火がつかない——そんな状態なのですね。
甘いものを食べると一時的に元気が出た気がするのに、しばらくするとまたぐったりする。あれも、同じようなことが起きているのかもしれません😊
3. ビタミンB群のはたらき
ビタミンB群は、いくつかの種類がまとまった呼び名です。それぞれ役割が違います。
| 種類 | 主なはたらき | 多く含む食品 |
|---|---|---|
| ビタミンB1 | 糖質をエネルギーに変えます。不足すると疲れやすくなります | 豚肉、うなぎ、玄米、豆類 |
| ビタミンB2 | 脂質の代謝に関わります。皮膚や粘膜の健康にも | レバー、卵、乳製品、魚 |
| ビタミンB6 | タンパク質の代謝に関わります | 魚、肉、バナナ、にんにく |
| ビタミンB12 | 赤血球を作るのに必要です | 魚介類、肉、レバー、貝類 |
| ナイアシン | エネルギー代謝全般に関わります | 魚、肉、きのこ |
| 葉酸 | 赤血球を作るのに必要です | 緑黄色野菜、レバー、豆類 |
注目していただきたいのが、多くのビタミンB群が魚に含まれているという点です。
特にB6、B12、ナイアシンは、魚が優秀な供給源とされています。「疲れたときこそ魚を」と言われるのは、こうした理由からでございます🐟
※ビタミンB群は水に溶ける性質があり、体に蓄えておけません。こまめに摂ることが大切です。
4. 鯛から摂れる、疲れに関わる栄養
| 栄養素 | はたらき |
|---|---|
| タンパク質(約20g/100g) | 筋肉や体の組織の材料。疲労回復の土台です |
| ビタミンB1 | 糖質をエネルギーに変えるのを助けます |
| ビタミンB2 | 脂質の代謝に関わります |
| ビタミンB6 | タンパク質の代謝に。魚は優秀な供給源です |
| ビタミンB12 | 赤血球を作るのに必要。魚介類に多く含まれます |
| ナイアシン | エネルギー代謝全般に関わります |
| タウリン | 肝臓のはたらきに関わるとされます |
| DHA・EPA | 体内の炎症に関わるはたらきが研究されています |
※おおよその目安です。産地・時季・養殖か天然かで変わります。
鯛の良さは、タンパク質とビタミンB群を同時に摂れること、そして消化がよいことでしょうか。
疲れているときは、胃腸も弱っていることが多いものです。脂っこいものを食べると、消化にエネルギーを使ってしまい、かえって疲れることも。低脂肪で消化のよい鯛は、疲れた体に負担をかけません🐟
5. タウリンと、お酒の話
栄養ドリンクでおなじみのタウリンですが、実は魚介類に豊富に含まれています。
タウリンについて
- 魚介類、特に貝類やいか・たこに多く含まれます
- 魚にも含まれており、血合いの部分に多いとされます
- 肝臓のはたらきに関わるとされています
- 栄養ドリンクに配合されているのは、このためですね
お酒を召し上がる方へ
お酒の席が多い方は、肝臓への負担が気になるところです。食事の面でできることをいくつか。
- タンパク質を摂る:肝臓の修復に必要です
- おつまみに魚介を:タウリンが摂れます
- 野菜も一緒に:ビタミン・ミネラルの補給に
- 水を飲む:お酒と同量の水を、というのが目安とされます
- 休肝日をつくる:これがいちばん確実です
鯛のお刺身や昆布〆は、お酒のあてにもぴったりでございます。揚げ物より、こちらのほうが翌日が楽かもしれませんね😊
※飲酒量が増えている、やめたくてもやめられないといったお悩みがある場合は、医療機関や専門の相談窓口にご相談ください。
6. 疲れているときほど、やりがちなこと
△ 食事を抜く
「食べる時間がない」「面倒」——いちばんやりがちですが、いちばん回復を遅らせます。
△ 甘いものに頼る
一時的に元気が出た気がしますが、しばらくすると反動が来ます。ビタミンB1を消費するため、かえって疲れやすくなることも。
△ 栄養ドリンクで済ませる
一時的な対処にはなりますが、食事の代わりにはなりません。カフェインや糖分にも注意が必要です。
△ 炭水化物だけで済ませる
おにぎり、パン、麺類。手軽ですが、タンパク質とビタミンが不足します。
△ 脂っこいものを食べる
「スタミナをつけよう」と揚げ物を食べると、消化に負担がかかり、かえって重くなることがあります。
△ お酒で紛らわす
眠りが浅くなり、翌日の疲れにつながります。
どれも身に覚えがあるのではないでしょうか。私もございます🐟
疲れているときほど、手軽なもので済ませたくなるのですよね。けれどそれが、翌日の疲れを呼んでしまう。この循環をどこかで断ち切りたいところです。
7. 忙しい方のための、現実的な食べ方
「バランスよく食べましょう」と言われても、忙しいときには難しいものです。無理なくできることをお伝えします。
① 一品足すだけでいい
おにぎりだけ、を「おにぎり+ゆで卵」に。それだけでタンパク質が加わります。完璧を目指さず、一品足すから始めてください。
② 缶詰を常備する
鯖缶、鮭缶、ツナ缶。開けるだけでタンパク質とビタミンB群が摂れます。
③ 汁物を習慣にする
インスタントでも構いません。具材を足せば、栄養も水分も摂れます。
④ 休日にまとめて作る
炊き込みご飯を炊いて小分け冷凍、汁物を鍋いっぱいに。平日が楽になります。
⑤ 調理済みのものに頼る
温めるだけのものを冷凍庫に。「今日はもう無理」という日の備えになります。
⑥ 週末に、ちゃんとした食事を
毎日は無理でも、週に一度でも。鍋を囲むような食事があると、体も気持ちも整います。
8. 疲れが取れないときは、受診も考えて
これは、お伝えしておきたいことです。
疲れの原因は、食事や睡眠だけとは限りません。
こんなときは受診を
- 休んでも疲れが取れない状態が、何週間も続いている
- 急に体重が減った、または増えた
- 動悸、息切れ、めまいがある
- 気分の落ち込みが続いている
- 眠れない、または眠りすぎる
- 日常生活に支障が出ている
貧血、甲状腺の病気、肝臓や腎臓の不調、睡眠時無呼吸、心の不調——疲れの背景に、医療が必要な状態が隠れていることもございます。
「忙しいから」「年のせいだから」と我慢しないでくださいませ。一度調べてみて、何もなければそれで安心できますから🐟
9. 女将が思う、疲れとの付き合い方
お疲れの方におすすめのお品
10. まとめ
この記事のポイント
- 糖質だけではエネルギーは燃えません。ビタミンB群が必要です
- ビタミンB群の多くは魚に含まれます。B6・B12・ナイアシンは特に
- 鯛はタンパク質とビタミンB群を同時に摂れ、しかも消化がよい魚です
- タウリンは魚介類に豊富。お酒を召し上がる方にも
- 疲れているときほど、食事を抜く・甘いものに頼るをやりがちです
- 完璧を目指さず、一品足すから始めてください
- 疲れが長く続くときは、我慢せず医療機関へ
疲れているときに「ちゃんと食べましょう」と言われても、正直しんどいものです。
ですからどうか、できる範囲で。一品足す、週に一度ちゃんと食べる。その程度から始めてみてくださいませ。
お疲れの日に、おいしい一食が支えになりましたら嬉しく思います🐟😊






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女将のひとこと
私は30代後半のときに思わぬ病気が見つかり、手術と入院を経験いたしました。そのときに思ったのは、体は、ちゃんと前から合図を送っていたのではないか、ということでした🐟
疲れやすい、なんとなく調子が悪い。そういう小さな便りを、「忙しいから」と聞き流していたのですね。
それ以来、食べることと健康について考えるようになりました。といっても、特別なことはしておりません。魚・肉・野菜のバランスを考えて献立を組む、意識して歩く。その程度でございます。
けれど続けてみると、食べ物に気をつけていると、体が元気だと感じるのです。そして面白いことに、何かが不足していると、体が求めている感じが分かるようになりました。
「今日はお肉が食べたい」「無性に野菜が食べたい」——あれは気分ではなく、体からの便りなのではないかと思っております。
疲れているときほど、手軽なもので済ませたくなります。その気持ちは本当によく分かります。
けれど、週に一度でもいいので、ちゃんとした食事をする日を作ってみてはいかがでしょうか。鍋を囲んで、ゆっくり食べる。それだけで、ずいぶん体が整う気がいたします。
鯛は低脂肪で消化もよく、疲れた体に負担をかけません。そのうえ美味しい。どうぞ、お疲れの日の食卓にお役立てくださいませ😊