更年期の女性に魚食が大切な理由!鯛に含まれるカルシウム・ビタミンD
こんにちは、明石めで鯛やの女将です🐟
実は私も、更年期と呼ばれる年代にさしかかっております。同じ世代の方とお話しすると、「最近こんなことがあって」という話で盛り上がってしまうこともしばしばです。
体の変化というのは、頭で知っているのと、実際に感じるのとではまるで違うものですね。「ああ、本当に変わるんだ」と、身をもって知るわけでございます。
この記事では、更年期の体に起こることと、食事でできることをお伝えします。同じ時期を過ごしている者として、少しでもお役に立てば嬉しく思います😊
1. 更年期に、体で何が起きているのか
更年期とは、閉経をはさんだ前後10年ほどの期間を指します。この時期、女性ホルモン(エストロゲン)が大きく減少していきます。
このエストロゲンというホルモンは、思っている以上に多くの役割を担っていたのですね。減ることで、体のあちこちに変化が現れます。
エストロゲンが関わっていたこと
- 骨を守る:骨の代謝を調整し、骨量を保っていました
- 血管や脂質の調整:コレステロールの値にも関わります
- 自律神経の安定:体温調節や気分にも影響します
- 皮膚や粘膜の潤い:肌の乾燥を感じやすくなる一因です
- 代謝:太りやすくなったと感じる方が多いのはこのためです
よく知られているのは、のぼせ、ほてり、発汗、動悸、気分の浮き沈みといった症状ですね。けれど実は、自覚症状のない変化のほうが、長い目で見ると大事だったりします。その代表が「骨」でございます🐟
2. いちばん気をつけたいのは「骨」のこと
のぼせやほてりは、つらいけれどいずれ落ち着くものです。けれど骨量の減少は、自覚のないまま進み、戻すのが難しいという点で厄介でございます。
骨のこと
- 骨は、日々作り替えられています(古い骨を壊し、新しい骨を作る)
- エストロゲンは、骨を壊しすぎないよう抑えるはたらきをしていました
- 減少すると、骨を壊すほうが優勢になり、骨量が減っていきます
- 特に閉経後の数年間は、減少が速いとされます
- 自覚症状はほとんどありません
骨がもろくなると、転んだだけで骨折することがあります。特に足のつけ根の骨折は、そのまま寝たきりにつながることもある——これは本当に怖いことでございます。
いま骨を守ることが、10年後20年後の自分を守ることになるのですね😊
※骨量は検査で測ることができます。自治体の検診や医療機関でご相談くださいませ。数値を知っておくと、対策も立てやすくなります。
3. 骨のために必要な3つの栄養素
① カルシウム|骨の材料そのもの
骨を作る材料です。日本人は不足しがちな栄養素とされています。
多く含む食品:乳製品、小魚、大豆製品、小松菜、海藻
② ビタミンD|カルシウムの吸収を助けます
カルシウムをいくら摂っても、ビタミンDがなければ吸収されません。この2つはセットで考える必要があります。
多く含む食品:魚全般、きのこ類、卵黄
日光を浴びることでも、皮膚で作られます。
③ ビタミンK|骨への取り込みを助けます
カルシウムが骨に沈着するのを助けるとされています。
多く含む食品:納豆、緑黄色野菜、海藻
ここで注目していただきたいのが、ビタミンDは魚に多く含まれるという点です。
カルシウムは乳製品や小魚から摂れますが、ビタミンDは食品の種類が限られます。魚を食べることが、そのまま骨を守ることにつながる——これが「更年期に魚食を」と言われる大きな理由でございます🐟
4. 鯛から摂れる、骨に関わる栄養
| 栄養素 | 鯛に含まれる量の目安(100gあたり) | はたらき |
|---|---|---|
| ビタミンD | 約5〜7μg | カルシウムの吸収を助けます |
| タンパク質 | 約20g | 骨の土台(コラーゲン)の材料にもなります |
| カルシウム | 少なめ | 骨ごと食べる小魚のほうが豊富です |
| DHA・EPA | 約600〜900mg(DHA) | 血中脂質にも関わるとされます |
※おおよその目安です。産地・時季・養殖か天然かで変わります。
正直に申しますと、カルシウムそのものは、鯛にはあまり多くありません。骨ごと食べられる小魚のほうが優秀です。
鯛の役割は、ビタミンDとタンパク質にあります。カルシウムを乳製品や小魚、大豆製品から摂り、その吸収をビタミンDが助ける。そして骨の土台となるコラーゲンの材料がタンパク質——という組み合わせでございます😊
おすすめの組み合わせ
- 鯛+小松菜:ビタミンD+カルシウムとビタミンK
- 鯛+豆腐:鍋物にすれば自然とこの形に
- 鯛+納豆:ビタミンKをしっかり
- 鯛めし+お味噌汁(豆腐・わかめ):日常的に続けやすい献立です
5. コレステロールが気になる方へ
更年期に入って、健康診断でコレステロール値を指摘された——そんな経験をされた方は多いのではないでしょうか。
これもエストロゲンの減少が関わっているとされています。食生活が変わっていなくても、数値が上がることがあるのですね。
食事で意識したいこと
- 動物性の脂を控えめに:肉の脂身、バターなど
- 魚を増やす:DHA・EPAは血中脂質に関わるとされています
- 食物繊維を摂る:野菜、海藻、きのこ、豆類
- 大豆製品を取り入れる:大豆イソフラボンは、エストロゲンに似たはたらきをするとされます
肉を魚に置き換えるだけでも、ずいぶん違ってまいります。鯛は低脂肪ですので、この点でも使いやすい食材でございます🐟
※数値が気になる方は、自己判断せずかかりつけの先生にご相談ください。食事だけで対応できない場合もあります。
6. 体重が増えやすくなる時期でもあります
「食べる量は変わっていないのに、体重が増えた」——これも、この時期によくあることです。
代謝が落ち、筋肉量も減りやすくなるためとされています。ご自身の意志の問題ではございませんので、どうぞご自分を責めないでくださいませ。
無理のない対策
- タンパク質をしっかり摂る:筋肉量の維持に必要です
- 極端な食事制限は避ける:筋肉が落ち、骨にも悪影響です
- 低脂肪・高タンパクの食材を選ぶ:鯛はまさにこれに当てはまります
- 体を動かす:骨にも筋肉にも、適度な負荷が必要です
この時期に極端なダイエットをするのは、特におすすめできません。骨量も筋肉も落ちやすい時期ですから、かえって将来の不調を招いてしまいます。
それより、「しっかり食べて、よく動く」ほうが、結果的に健やかに過ごせると思っております😊
7. 食事以外にできること
骨のために
- 日光を浴びる:ビタミンDは皮膚でも作られます。1日15分程度の散歩でも
- 体を動かす:骨は負荷がかかると強くなります。歩くだけでも効果があるとされます
- 骨密度を測る:現状を知ることが、対策の第一歩です
体調全般のために
- 睡眠:眠りが浅くなる時期でもあります。無理のない範囲で休息を
- ストレスをためない:自律神経の乱れと関わります
- 人と話す:同じ世代の方と話すと、「自分だけではない」と分かって楽になります
8. つらいときは、我慢しないでください
これだけは、はっきりお伝えしておきたいことです。
更年期の不調は、我慢して乗り切るものではございません。医療機関では、ホルモン補充療法や漢方薬など、さまざまな対応ができます。
こんなときは受診を
- 日常生活に支障が出ている
- 気分の落ち込みが続いている
- 眠れない日が続く
- 動悸やめまいが頻繁にある
- 不正出血がある
- 「年のせいだから」と諦めている
「みんな通る道だから」と我慢される方が多いのですが、つらさの程度は人それぞれでございます。楽になる方法があるなら、使っていいのです。
婦人科はもちろん、更年期外来を設けている医療機関もあります。どうぞ遠慮なさらず、相談なさってくださいませ🐟
9. 女将から、同じ世代の方へ
この年代の方におすすめのお品
10. まとめ
この記事のポイント
- 更年期はエストロゲンが減少し、体のあちこちに変化が現れます
- 自覚症状のない骨量の減少こそ、いちばん気をつけたいところです
- 骨にはカルシウム・ビタミンD・ビタミンKの3つが必要です
- ビタミンDは魚に多く含まれます。これが魚食をすすめる大きな理由です
- 鯛はビタミンDとタンパク質が摂れる食材。カルシウムは他の食品と組み合わせて
- この時期の極端なダイエットは禁物。骨も筋肉も落ちてしまいます
- つらいときは我慢せず、医療機関にご相談くださいませ
体の変化を感じるのは、少し寂しいことでもあります。けれど、それは今までよく働いてくれた体からの便りでもあるのですよね。
責めるのではなく、労わる。そんな付き合い方ができたらと思っております。
どうぞ、おいしいものを食べて、健やかにお過ごしくださいませ🐟😊




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女将のひとこと
私も、まさにこの年代でございます。同じ世代の方とお話しすると、「わかるわかる」という話になることが多くて、それだけで少し気が楽になりますね🐟
実は私、30代後半のときに思わぬ病気が見つかり、手術と入院を経験いたしました。それ以来、食べることと健康について考えるようになったのですが——この年代になって、また違う意味で体の変化を感じております。
年々、筋肉が落ちてきたなと感じます。そして2年ほど前のことですが、ちょっとしたことで「なんだか痛いな」と思って病院へ行ったら、肋骨にひびが入っていたのです。これには本当に驚きました。転んだわけでも、強くぶつけたわけでもないのに。
「こんなことで骨が」と、信じられない思いでございました。
それからは、意識して歩くようにしております。そして献立も、魚、肉、野菜のバランスを考えて組むようになりました。
続けてみて分かったことがございます。食べ物に気をつけていると、体が元気だと感じるのです。そしてもうひとつ——何かが不足していると、体が求めている感じが分かるようになりました。
「今日はお肉が食べたい」「無性に野菜が食べたい」。あれは気分ではなく、体からの便りなのではないかと思うようになりました。
若い頃は、そんな感覚はありませんでした。多少無理をしても戻りましたし、体の声など聞かなくても平気だったのです。日々の積み重ねがそのまま体に出る——それを実感するのが、この年代なのかもしれません。
といっても、神経質になったわけではございません。無理なく続けられることを選ぶようになっただけです。肉が続いたら、次は魚にしよう。そのくらいの気楽さでよいのだと思います。
鯛は低脂肪で高タンパク、ビタミンDも摂れて、そのうえ美味しい。我慢せずに、おいしく体を労われる——そういう食材が、この年代にはありがたいのですよね。
体の変化は止められませんが、付き合い方は選べます。どうぞご自分を大事に、おいしいものを召し上がってくださいませ😊